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眼科医療支援車両

 ビジョンバンとはWHAT IT

東日本大震災からはじまったビジョンバンの生い立ち

震災イメージ

 東日本大震災発生直後から、宮城県眼科医会は東北大学眼科と協力し、のべ240日に渡る被災地眼科医療支援活動を行いました。その後も避難所と地元眼科診療所を結ぶ巡回バス(受診希望者送迎専用)を運行し、震災被災者への高いレベルでの眼科医療支援を提供しました。
 この眼科医療支援は、日本眼科医会をはじめ全国のたくさんの眼科医療従事者のご支援により成し遂げることができました。その中でも、米国マイアミ大学から空輸された眼科医療支援車両(Mission Vision Van)の活躍は、目を見張るものがありました。
 このMission Vision Vanは、米国で猛威をふるったハリケーン「カトリーナ」の際につくられた眼科専用の診療車です。この活躍もあって、有事における眼科医療支援に目が向けられるようになり、今回の日本でのビジョンバン作成に繋がりました。
 このような活動から、宮城県地域医療復興計画の一環で、宮城県から宮城県眼科医会に眼科健診車両事業が認可されました。この眼科健診車両には、「ビジョンバン」という愛称がつけられました。


活動内容

 ビジョンバンは、平時には健診を主体とした活動を、有事に際しては救援活動を行います。具体的には下記の5つの活動を予定しています。

 @眼科総合健診・目の健康相談
  (仮設住宅団地等や、多くの県民が集まる場所)
 A眼疾患啓発活動
 B眼疾患疫学調査
 C運行地区での休日当番的役割
  (応急処置および地域の医療機関への紹介)
 D日本全国で激甚災害が起きた時の救援活動

 平時における通常の活動では、保険診療は行いませんので投薬等を受けることはできません。ビジョンバンでは、通常行われているような眼科健診よりも、詳細な検査を行うことができます。
 しかし、あくまでも健診ですので、診断をするためには二次検診が必要になります。ビジョンバンでの健診で異常の可能性を指摘されたら、最寄りの眼科医療機関で詳細な検査・診察を受け、目の健康を維持するようにしましょう。


検査機器

 ビジョンバンは、眼科検査に必要な暗室機能を備えています。また、搭載可能な検査機器も豊富です。活動の目的によって搭載される医療機器の変更が可能であり、視力・眼圧・眼底検査といった基本的な眼科検査機器の他、ビジョンバン担当の健診医の判断により光干渉断層計(OCT)を用いた緑内障や網膜疾患の詳細な検査をすることもできます。これは、通常の眼科健診では行われない高いレベルの検査です。

スリットランプ トノレフU 3DOCT HFA
ビジョンバン搭載主要検査機器の一覧

活動場所

 日本全国での活動を行っています。








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